インテリ集う酒場・兵六
新年の特番「あけまして酒場放浪記」は、このお店からの生中継(風ですが、実は録画だ
そうです。)で始まりました。昭和23年創業の古典的酒場、神保町・兵六。
書店街の裏路地に、多分創業以来ほとんど変わらない佇まい。もっと大きなお店を想像
していましたが、コの字型のカウンターにせいぜい12-3名、2つのテーブル席に8名で
満席です。18時の待ち合わせで、運よくカウンターに座ることができました。
なんとも風情のあるお店です。場所柄、多くの文人も通ったとか。
私のお隣は、兵六の大ファンとしても有名な、詩人の水上紅さんでした。
派手目のファッションが小森のおばちゃま風で、ニコニコとしたチャーミングな方!
お隣の紳士連と熱く文学論を交わしているあたり、やはりタダモノではないですね。
カウンターの中には、ほっそりしていて穏やかな雰囲気の3代目(30代半ば?)が陣取り、
要領よく注文や配膳をさばいています。
テーブル席へは、カウンターのお客さんの頭ごしに銀のお盆が行き交うのもおもしろい。
メニューは、木の札に書かれた「昔からのもの」と紙の短冊に書かれた「新しいもの」に
分かれています。ここはまず名物の餃子から。皮が香ばしく焼けていて、餡はあっさりめ。
豆腐炒めも古いメニューです。中華料理酒場だったのか?いいお味でした。
ビールの次は、「さつま無双」をいただきました。徳利に入った焼酎がちっちゃなヤカンの
お湯と一緒に出てきて、自分でお湯で割りながら飲むのです。
周りの人が食べている本日のお勧めのシュウマイが美味しそうで、私達も注文。
皮に包まれたものと餅米をまぶしたものの2種類、かなりボリュームがあります。
それにしても、中華料理がこんなに美味しい酒場って初めてかもしれません。
お隣の紅さんが、「お嬢さ~~ん、このこびなご、食べてごらんなさいな。身体に良くて
美味しいのよ~。」とおすそ分け下さいました。もうオバサンですけど、紅さんから見れば
まだまだひよっこ、娘っこですわね。お、焼酎に合います!
なんて友達と話していたら、「今度はごびなごを焼酎につけてしばらく置いて、味を出して
食べてみて。焼酎もこびなごも、両方美味しくなるのよ。」と、もう一つおすそ分けを。
いいですね、こういうのって酒場の醍醐味だ!
近所の酒場と少しムードが違うのは、集うおじさま&おじいさま方がみなさんインテリ風
だということ。ハードカバーを読みふける一人客、リュックサックに詰め込まれた古本屋で
収集してきたであろう本を見せ合う二人客、熱く文学論を戦わせる三人客・・・。
決して気取っている訳ではなく、皆さんお酒を楽しんでいらっしゃいます。
10年後もこの店で飲むためには、紅さんのように中身も磨いておかないといけないかも?
気持ち良い空気と時間の流れる、さすがの名店でした!
そうです。)で始まりました。昭和23年創業の古典的酒場、神保町・兵六。
書店街の裏路地に、多分創業以来ほとんど変わらない佇まい。もっと大きなお店を想像
していましたが、コの字型のカウンターにせいぜい12-3名、2つのテーブル席に8名で
満席です。18時の待ち合わせで、運よくカウンターに座ることができました。
なんとも風情のあるお店です。場所柄、多くの文人も通ったとか。
私のお隣は、兵六の大ファンとしても有名な、詩人の水上紅さんでした。
派手目のファッションが小森のおばちゃま風で、ニコニコとしたチャーミングな方!
お隣の紳士連と熱く文学論を交わしているあたり、やはりタダモノではないですね。
カウンターの中には、ほっそりしていて穏やかな雰囲気の3代目(30代半ば?)が陣取り、
要領よく注文や配膳をさばいています。
テーブル席へは、カウンターのお客さんの頭ごしに銀のお盆が行き交うのもおもしろい。
メニューは、木の札に書かれた「昔からのもの」と紙の短冊に書かれた「新しいもの」に
分かれています。ここはまず名物の餃子から。皮が香ばしく焼けていて、餡はあっさりめ。
豆腐炒めも古いメニューです。中華料理酒場だったのか?いいお味でした。
ビールの次は、「さつま無双」をいただきました。徳利に入った焼酎がちっちゃなヤカンの
お湯と一緒に出てきて、自分でお湯で割りながら飲むのです。
周りの人が食べている本日のお勧めのシュウマイが美味しそうで、私達も注文。
皮に包まれたものと餅米をまぶしたものの2種類、かなりボリュームがあります。
それにしても、中華料理がこんなに美味しい酒場って初めてかもしれません。
お隣の紅さんが、「お嬢さ~~ん、このこびなご、食べてごらんなさいな。身体に良くて
美味しいのよ~。」とおすそ分け下さいました。もうオバサンですけど、紅さんから見れば
まだまだひよっこ、娘っこですわね。お、焼酎に合います!
なんて友達と話していたら、「今度はごびなごを焼酎につけてしばらく置いて、味を出して
食べてみて。焼酎もこびなごも、両方美味しくなるのよ。」と、もう一つおすそ分けを。
いいですね、こういうのって酒場の醍醐味だ!
近所の酒場と少しムードが違うのは、集うおじさま&おじいさま方がみなさんインテリ風
だということ。ハードカバーを読みふける一人客、リュックサックに詰め込まれた古本屋で
収集してきたであろう本を見せ合う二人客、熱く文学論を戦わせる三人客・・・。
決して気取っている訳ではなく、皆さんお酒を楽しんでいらっしゃいます。
10年後もこの店で飲むためには、紅さんのように中身も磨いておかないといけないかも?
気持ち良い空気と時間の流れる、さすがの名店でした!
by eichikay
| 2009-10-01 23:43
| 酒場放浪